Question  子供が生まれたので、しばらく避妊をしたいと考えています。できるだけ確実な方法で避妊をしたいのですが...  Cat

Answer  避妊法としてはIUDが良いと思います。IUDとは避妊の目的で子宮の中に入れるプラスチック製の小さな器具のことで「子宮内避妊器具」という意味の英語の略称です。避妊効果はピルと並んできわめて優れています。

避妊リングもIUDの一種ですが、挿入の際に麻酔をかけて、子宮の入口を広げる必要がありました。現在では、現在では挿入の際に細長い形に変形するタイプのものができました。麻酔の必要もなく簡単に出し入れができ、短い糸がついていて装着の確認ができるなど、多くの利点があるため、現在ではこのタイプのものが広く使われています。

IUDによる避妊のしくみは、数多くの研究がありますが、いまだにはっきりとしたことはわかっていません。受精卵の着床を妨げて妊娠を防ぐもので、一度着床した後に流産させる堕胎器具ではないことは確かですが、着床阻止のくわしい機序は明らかではありません。

IUDの長所は (1) 避妊効果・安全性が高い、 (2) 一度医師を訪れて挿入を受けるだけで毎日薬を飲んだり、性交のたびに避妊を行う煩雑さがない、 (3) 女性の意志のみで避妊が実行でき、男性の協力は不必要、 (4) 全身的影響が少なく、授乳中の女性、ピル服用が好ましくない疾患をもった女性でも使用可能、 (5) IUDを抜去すれば簡単に避妊を解除できることなどがあります。

IUDは産婦人科医のもとで、検診を受けたうえで装着します。装着の時期は月経が始まってから10日以内に行います。ただ最後の月経以後妊娠の可能性がまったくない場合には、ほかの時期の装着も可能です。産後の場合は悪露がなくなり、子宮がふだんの常態にもどる産後2ヶ月過ぎにします。授乳中で、しばらく月経を見ない場合には、妊娠していないことを確認のうえで装着します。一度装着したら1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に検診を受け、異常がなければ、その後は毎年1回の検診を受けていきます。他の避妊法のように性生活のたびに手間をかけたりすることもなく、長期間装着が可能です。

IUDの副作用としては、人によっては、IUD装着後に不正出血をみたり、月経量が増えたりすることがあります。しかし、これらの症状は、たいてい装着後3ヶ月、長くて6ヶ月後にはなくなっていきます。ごくまれに、月経過多、不正出血が高度でIUDが合わない方がおられ、除去したほうがよい場合があります。

ただ、IUDの向かない人があります。 (1) ふだんから月経量の多い人、 (2) 子宮筋腫、子宮奇形などで子宮腔の変形のある人、 (3) 膣、子宮、卵管などに炎症のある人、 (4) 子宮がん、卵巣がんの疑いのある人、 (5) 妊娠している疑いのある人などです。

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