Question  生理が2週間ほど遅れています。そのため市販の妊娠検査薬で調べたのですが、結果は陰性でした。そのため、そろそろかなと思ってるんですが、いまだに生理が来ません。体調は椅子に座っていると生理痛の時のような腰がだるい感じ、基礎体温は37℃前後、胸は乳首が痛い、胃が痛い時があるが吐き気があるというわけではないというような感じです。妊娠をしている可能性というのはあるのでしょうか?妊娠はしていなくても、なにかしら病気なのかと気になっています。ただのストレスで遅れているだけなら良いのですが、産婦人科への不安があって、なかなか足が向きません。どうしたらいいでしょうか?  Cat

Answer  おたずねの文面だけでは断定は出来ませんが、月経がないとすると以下の2つのケースが考えられます。

(1) 妊娠だった場合。

この場合は尿で調べる妊娠検査薬で調べれば陽性に出ます。検査時期としては月経が順調な方であれば予定月経が2週間遅れた時点であればほぼ充分でしょう。月経が不順な方の場合は検査結果が陰性であればその時点での妊娠は一応否定できます。しかし、排卵日がひどく遅れているような場合では、妊娠されていても月経が順調な方に比べて妊娠のスタートが遅いため妊娠反応が陽性化するのが遅れるために検査時点では陰性でも後日陽性となるケースもあります。妊娠の診断は単に妊娠かどうかといったことだけではなく、子宮外妊娠ではないことの診断、妊娠検査薬で判定が陽性であっても胞状奇胎、侵入奇胎、絨毛がん、存続絨毛症などの絨毛性疾患でないことの診断、妊娠のいかなる時期にあるか、分娩予定日はいつか、胎児の生死、胎児の位置、大きさ、数、胎盤の付着部位(多胎、正常発育、胎位異常、胎盤付着異常の診断)、胎児の異常の有無(胎児奇形の診断)、分娩に際しての産道の状態の診断、妊娠の継続、分娩に際して影響を与えるような合併症の有無など診断すべき項目は多岐にわたります。

(2) 妊娠ではない無月経の場合。

この場合の無月経の原因は視床下部-下垂体―卵巣のどこかに異常があるわけですが、若い方であれば視床下部-下垂体の異常のことがほとんどです。また更年期近くの方では卵巣機能が落ちているためのことがほとんどです。3ヶ月以上月経がない状態を無月経といいます。この無月経の状態が長期に続くと、女性ホルモンの分泌の低下が長期にわたるため、皮膚の乾燥、コラーゲン低下による皮下の弾力低下、子宮や卵巣に対する悪影響、骨量低下、膣粘膜萎縮、乳房萎縮、コレステロール上昇、さらには妊孕性の低下など大きな影響が考えられます。

やはり産婦人科を受診した上での正確な診断が基本であり、必要であれば加療を受けられるべきでしょう。