Question  性病に関するご相談なんですが、私の方が2~3週間前にファッションヘルスに行った時淋病に感染したようで3日前から病院からもらった薬を飲んでいます。感染した後1度コンドームを付けずにセックスをしてしまったので、妻にも感染しているのでしょうか? 妻は何も言いませんので症状はないようですが、、、。  Cat

Answer  性行為感染症の中で最も多いものはクラミジア感染症ですが、その次に多いのがおたずねの淋菌感染症(淋病)でクラミジアの約半数程度との報告が多いようです。

この淋病は、淋菌と呼ばれる細菌によって感染が起こります。この淋菌は抵抗性が極めて弱い細菌で、粘膜細胞だけと親和性があるためにこれらの細胞を持つ生殖器、直腸、咽頭などに感染を起こします。その感染源は患者粘膜からの分泌物によりますので、通常は性行為感染以外はありません。淋菌は患者粘膜から離れれば数時間で感染性を失い、低温、乾燥、熱などで死滅します。したがって、便座、タオル、食器、温泉、プールなどでの接触を通じて感染することはありません。

男性の尿道に感染した場合は、感染後数日の潜伏期を経て、尿道に軽いかゆみや熱感を感じ、尿道口からは最初は粘液、つぎに白濁した膿が出るようになり、排尿痛がひどくなります。

女性に感染した場合には、感染後数日の潜伏期を経て軽い尿道炎、子宮頚管炎を起こしますが、男性に比べて症状が軽く、病的な状態であると認識されないことも多いものです。しかし、膀胱炎や付属器炎(卵管、卵巣の炎症)、骨盤腹膜炎などに発展することもあり、そうなると排尿痛、腹痛、発熱などあきらかな症状が出現します。

直腸感染の場合は、便意、痛み、血便、下痢など、咽喉頭感染では、喉の痛み、咳、上気道鬱血によるカゼ症状などが報告されています。

女性の淋病の診断は子宮頚管内を擦過して採取した検体による検査が一般的ですが、感染部位によってはその他の部位からの検査も必要な場合もあります。

予防にはコンドームの使用が最も有効です。

治療は感染初期のものであれば、適切な抗生物質の投与により1週間弱程度で感染性がなくなり速やかに治癒するのが通常でしたが、近年は淋菌も薬剤耐性菌が多くなってきているため、治療薬剤の変更が必要なこともあります。もちろん治癒までの間は他人に淋菌を感染させることがありますので、性生活は禁忌となります。また、いったん治癒しても再感染があり得ますので、パートナーとお二人での精査、加療は当然といえます。

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