Question  11ヶ月の男の子がいます。昨日より生理が始まったのですが、その2、3日前より、イライラがひどく、長男に当り散らしていると言った状態でした。すべてがすべて生理のせいではないのかもしれませんが、情緒不安定がひどく、そんな私を見て子供が泣いてしまって、余計にイライラがつのるといった状態でした。今日は嘘のようにすっきりした気分でいます。出産前は生理不順と言うのでしょうか、2、3ヶ月生理がこなかったりしていました。生理痛はひどくなく比較的楽な方だと思います。時々涙もろくなったり、主人に八つ当りしたりしたことはあったように思います。今回は、子供に手を出すというようなことはありませんでしたが、いつかそんなことをしそうで怖いです。こういう状態を改善する方法はないのでしょうか?  Cat

Answer  いわゆる月経前緊張症候群と呼ばれるものでしょう。これは病名ではなく、いかに述べる症候をもつ症候群と理解されています。症候群をなす症状としては月経前数日前から頭痛、腰痛、腹痛、不眠、嗜眠、情緒不安定、易刺激性、情緒不安定、うつ状態、無気力、疲労感、悪心、嘔吐、むくみ、体重増加、乳房緊満感、心悸亢進、食欲不振などが起こり、月経の開始とともにこれらの症候が消失するものをいいます。

女性は月経周期により気分や愁訴が周期的に変動する傾向があります。特に神経質な方ではより強く感じます。たとえは悪いのですが女性の犯罪の80%は月経前の時期に集中するといった報告もあります。

診断は患者さんの訴えによります。通常の疾患はそれぞれ診断基準がありますが、この月経前緊張症候群には明確な診断基準はありません。しかし、子宮筋腫、子宮内膜症、その他の器質的疾患がないことは確認する必要があります。また、この月経前緊張症候群の原因はさまざまな考え方が提示されてはいますが、いまだに根源的な原因は不明です。ただ、排卵を抑制し、月経も止めてしまえば症状が消失することは明らかなので、卵巣から分泌されるホルモン周期が本症候群の発現に密接に関与していると思われます。

問題はこれらに対してどのような治療を行うべきかといったことになるのですが、さまざまな治療法があります。

(1) 水分と食塩の制限

(2) 利尿剤

(3) ホルモン剤(特に排卵抑制のためのピル服用)

(4) 鎮静剤

(5) 鎮痛剤

(6) 偽閉経療法

このうち(6)の偽閉経療法は先に述べたように確実に治療することが出来ますが、若い方にこのような無月経を誘発する治療を長期間行うことは身体的に骨粗鬆症、高コレステロール血症を惹起し、美容面でもマイナスとなり、治療薬剤自体が高価なこともあり通常行われることはありません。(1)から(5)までの治療はそれぞれの訴えられる主な症状に対する治療法ですが、病因が明らかでない以上根本的な治療は不可能であり、患者さん個々の症状に合わせて(1)から(5)の治療法を単独、または併用して加療しているというのが現状といえます。

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