Question  私は23才、会社員です。気になることというのは、以前から時々あるのですが、性交渉をしたときに、左右どちらかの下腹部の奥の方が、ものすごく痛むことがあります。生理痛もひどくてその痛みは生理痛に似ています。この前痛かった時は右でした。あまりハッキリとは覚えてないんですが、右が痛くなることが多いように思います。だいたいその痛みは性交渉後2、3日はあります。その時の痛みはずっとズキズキしてるのでなく、なんとなく、炎症をおこしているような感じで、時々ズキッと痛みがきます。2、3日過ぎればなんとも無くなります。でも、その2、3日中にまた性交渉をした場合奥の方でかなりの激痛が走ります。だいたい症状はこんな感じなんですが、これって何かの病気なんでしょうか?教えて下さい。  Cat

Answer  接触痛、性交痛の原因としては子宮内膜症、付属器炎が最も考えられます。月経痛(生理痛)もひどいのであれば子宮内膜症の可能性のほうが高いでしょう。

子宮内膜症について簡単にご説明いたしますと、子宮内膜症ができる場所は子宮の外側のお腹の中や子宮の筋肉内です。子宮内膜は、毎月卵巣から分泌される女性ホルモンの働きによって、周期的に出血(月経)を繰り返しています。ところが、子宮内膜の一部が何らかのきっかけで、卵管から逆流して腹腔内の卵巣の中に入ったり、直腸と子宮との間の腹膜に付着したり、子宮の筋肉の中に自然に発生したりすることがあります。このような病気を子宮内膜症といいます。毎月の月経の時には、このお腹の中の卵巣や腹膜、あるいは子宮の筋肉の中にできた子宮内膜症の病変の部分からも、子宮内腔にある正常の子宮内膜からある出血(月経)と同じように出血が繰り返されます。けれども、出口がないので出血した血液は腹膜の中に内出血したり、お腹の中で固まって血液のコブ(血腫)をつくります。そして、出血がひどくなると炎症がおき、まわりの臓器と癒着をおこすようになります。子宮内膜症には「外性子宮内膜症」と「内性子宮内膜症(子宮腺筋症)」の2種類があります。外性子宮内膜症は子宮の外にできるもので、20才代に最も多く発症します。一方、内性子宮内膜症は子宮の筋肉の中にできるもので、40才代に最も多く見られます。

子宮内膜症の症状は、月経痛、性交痛、腰痛、下腹痛、排便痛などで、卵管の癒着によって不妊症の原因となることもあります。しかし、子宮内膜症の初期には自覚症状がない場合もあり、また疼痛にも個人差があります

近年子宮内膜症の女性が増加してきました。子宮内膜症とは、20~30才代で発症し、放っておくと年を追うごとに症状が悪化、不妊の原因になる場合があります。また、疼痛のために快適な生活が送れなくなります。がんのように悪性の病気ではないので、生命に直接影響する病気ではありませんが、場合によっては手術で子宮や卵巣を摘出しなければならないこともあります。早めの診断、治療を受けたいものです。

また、接触痛の原因としては子宮内膜症以外に付属器炎(卵管や卵巣の炎症)も可能性はあります。これはクラミジア、淋菌、一般細菌によるものが多いとされています。

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