Mawaru 子宮体がんについて

子宮は大きく分けて、子宮頚部と子宮体部に分けられます。子宮頚部は子宮の入り口と言え子宮を風船にたとえれば空気を吹き込む口の付近で、子宮体部は風船の膨らんでいる部分とも言えます。子宮頚部から子宮頚がんが、子宮体部から子宮体がんが発生するわけですが、その組織形態は子宮頚がんが扁平上皮がんが主体となり、子宮頚がんは腺がんで、組織学的には全く異なっています。

以前は子宮がんのうち、子宮頚部に発生する子宮頚がんがほとんどで9割以上を占めており、子宮体がんは残りの1割以下と言われ頻度は少ないものと言われていました。しかし、近年子宮体がんは大幅に増加してきました。最近では子宮がんの3割から4割が子宮体がんとなっています。この子宮体がんの発生率は欧米のそれに近い状態となってきています。

また、以前は子宮体がんは若年者ではきわめてまれで、閉経以後の高齢者に多いという状況でしたが、最近では40才以下の若年者の子宮体がんが増加しつつあると言った特徴もあります。この発生過程は月経異常→無排卵→エストロゲン持続分泌→子宮内膜増殖症→子宮体がんといった流れが想定されています。

子宮体がんのハイリスクグループとして、(1)不正出血や月経異常のある方、(2)妊娠出産を経験されていない方、(3)子宮が腫大している方(子宮筋腫や内膜症)があげられます。特にこのうち近年の晩婚化とその結果としての若いうちに妊娠出産をしない傾向、すなわち高年妊娠が増加していることはある程度の関連性があるものと思われます。したがって、若いうちに妊娠出産をすることは子宮体がんのリスクを下げるといえます。

子宮体がんの検査は子宮内腔(正常大の子宮では入り口から7cm)の突き当りまで細い器具を挿入して子宮内膜から細胞を擦過または吸引により採取して行います。通常子宮内部に採取器具を挿入するために軽い違和感、痛みと同時に軽度の出血を伴うことが普通ですが、短時間で行えるうえに副障害もなく、現時点では検診法として広く行われています。日本では1988年より老健法による子宮癌検診でもこの方法で行うようになっています。しかし、まれには子宮内腔に採取器具が挿入できないこともあります。そのようなケースでは経膣超音波診断法で超音波による子宮内膜画像で見ることもあります。

以上の検診で異常が認められた場合は2次検診を行うことになります。2次検診の方法は子宮口を軽度に開き子宮内膜掻爬や子宮鏡といった内視鏡による検査をすることになります。この2次検診によって細胞ではなく、直接子宮内膜を採取することができ、これを病理組織診断することによって確定診断となります。

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