Diary 2021年4月~  Cat

2021年6月23日(水) まとめ棒、DIYの話

下の写真は産科手術に使う『日母型ヘガール拡張器用まとめ棒』というものです。これをどのように使うかはさておき、写真の上のものを4本持っています。看護師が言うには消毒の際に滅菌カスト(滅菌する手術器具をまとめて入れる箱)に入れるのに寸法が長すぎてやりにくいので→短くして欲しいという要望がありました。

そこでこのまとめ棒4本を持って、鉄工所に行き『棒の部分をカットして短くして、丸いリングの部分と溶接して欲しい』と相談しましたが、『非常に難しい→できない→まとめ棒の製造元に棒の部分が短いものを特注してもらうしかない』と言われました。そこで別の鉄工所をあたってみましたが、やはり断られました。思うに『医療器械の改造は薬事法に引っかかるのか?』ということかなどと考えてみましたが、いずれにしてもどうにもなりません。

鉄工所がダメなら自分でやるっきゃない!!!

ということで外径5.1mm、内径4.5㎜のステンレスパイプを購入し→まとめ棒の棒の部分を25㎜カット→カットした両端をミニルーターで直径を4.5mm弱に削り→12㎜にカットしたステンレスパイプにはめ込み→接着剤で接着→完成したのが写真の下の2本です。

外来診療をしながら、脇にワゴンを置き、ミニルーター、やすり、リーマー、接着剤などを置いて作業。1本当たり3日、約2週間で4本完成しました。

手作業を行っていると、『小さな発見』があり、技がだんだんと上達してゆく自覚があり、結構楽しい2週間でした。

個人開業医をしていると、日々様々な問題が発生しますが、それを一つ一つ解決してゆくことに『快感』を覚えています。

2021年6月9日(水) Web講習会

この6月6日(日)に広島県医師会館で『母体保護法指定医師研修会』がありました。2年に1回の母体保護法指定医師資格更新の際にこの『母体保護法指定医師研修会受講証明書』が必要となっています。したがって、母体保護法指定医師資格が必ず必要な私にとって極めて重要な研修会です。もちろん、2年に1回必ず受講していました。

当日会場で受講すべく予約を取っておりましたが、広島県もコロナの非常事態宣言が6月20日まで延長されたため、Web講習会も企画されました。自宅で受講できるので、当日会場予約をキャンセルして『Web講習会』を受けてみました。これは『Zoom Meetings』というプログラムを使ったものでした。WindowsでもAndoroidでもOKとのことでしたが、私は画面が大きいほうがいいのでパソコン-Windowsで参加しました。

受講した印象は、極めて快適、素晴らしいものでした。会場では演者の音声が聞きずらい、スライドショーの画面が見ずらいといったことがありますが、自宅のパソコン画面では至適音量で聞くことができ、スライドショーも100%見えるため完全に理解することができます。さらにゆったりとした姿勢で、片手に飲み物を持って、実に快適に受講(視聴)することができました。

これからは学会開催のあり方が変化してくることもありえると思います。Webで学会開催すれば、『高い会場費』がセーブでき、『高い交通費宿泊費』もセーブでき、『聞きずらい、見えずらい』といったこともなく、極めてスムーズに学会参加ができるでしょう。

しかし、私が学会参加で楽しみにしている『医療機械の展示見学や医療用小物のサンプル入手』などは不可能となります。また、学会参加時に、開催地の名物、うまいもの、観光などの別の楽しみもなくなります。

まっ、『一長一短』ですなぁ~。

2021年5月26日(水) Fax機故障、買換え

私はFaxをよく利用しています。薬剤、医療器具の注文、紹介状の返事、患者依頼紹介状、その他。Faxのメリットはなんといても、伝達の即時性です。メールだとパソコンの電源を入れてメールソフトを立ち上げていれば即時性はありますが、パソコンの電源を入れていない、メールソフトを立ち上げていないなどの場合は即時性はありません。Faxの場合は受信した時点で何らかのリアクションがあるため、Faxが送られてきた時点でほとんどの場合気づきます。

開業初期のころは、電話兼用のFax機を使っていましたが、ここ20年ほどはパソコンFaxソフトを使っています。ソフトはいろいろ使いましたが、現在は『まいとーく』を使っています。Fax受信の際は画面に送られてきたFax内容が瞬時にディスプレイに描出されます。受信したFaxはイメージファイルとして保存されるので、データを紛失することがありません。送信の際はエクセル、ワード、スキャナーからダイレクトにペーパーレスで送ることができます。

この便利なパソコンを使ったFax環境にも欠点があります。それは常時パソコンの電源を入れて、Faxソフトを立ち上げておかないと、いつくるかわからないFaxの受信はできません。私の入居しているビルは定期的に屋上の電気設備点検があり、その際には停電となります。ほとんどの場合朝5:00~7:00の間の停電なので、停電直前のパソコンシャットダウン、停電直後のパソコン立ち上げは現実的でありません。したがって、前日の退出時にパソコンシャットダウン、翌日入室時にパソコン立ち上げとなります。そうするとその間のFax受信が不可能となります。

そのため予備機として電話型のFax機を置いておりましたが、その予備機が故障しました。そこで買い替えることにして、機種をいろいろとみておりましたところ、『CimFAX』という超小型(18cm×10.5cm×3cm)のFax機を見つけました。これはプリンタ機能がなく、Faxイメージをメモリに取り込むだけに特化していました。受信時にパソコンは不要で、Faxイメージを見るときにはネットワークでつないだパソコンで見るものです。

Fax電話線を二股に分けて『まいとーく』と『CimFAX』につなげておき、Fax着信時にベル2回で→『まいとーく』、ベル4回で『CimFAX』→としておけば、通常は『まいとーく』、『まいとーく』に着信しない場合は自動的に『CimFAX』となります。

これで安心して停電時にパソコンシャットダウンができるようになりました。また、不要のFaxイメージを印刷することもなくなり、ムダも省けます。

『まいとーく』と『CimFAX』を比べた場合、やはり『まいとーく』の方が便利なので、メインは『まいとーく』で『CimFAX』をサブ、バックアップとして使ってゆくことにしました。

2021年5月12日(水) ファミペイその後

ファミペイを使い始めて2週間、その間にファミペイの仕組みや操作の理解が進みました。これは便利デス!

ファミリーマートでの毎日の買い物(主として診療中にコソッと食べる昼食、オムスビ、サンドイッチなど)は瞬間的に支払いが済み、楽天ポイントも同時ゲット!チャージもスマホで一瞬!

ファミリーマート以外での支払いもOK!私がよく行くコーナン、ウォンツも大丈夫です。クレジットカードも便利ですが、スマホ決済は非接触であるため、きょうびのコロナウィルス騒動時には最適です。何といってもクレジットカードを出して渡す→戻してもらって→財布にしまい込む。あるいは財布から現金を出して渡す→お釣りをもらう→財布にしまい込む。といった操作が→スマホを出す→『ピッ』→スマホをしまう。ちょっとした動作の違いだけど、スマホ決済のほうがすごく楽です。

当院での診療費用の支払いは現在は現金のみで、クレジットカード、スマホ決済には対応していません。何とか対応したいのですが、レセプトコンピュータがクレジットカード、スマホ決済に対応していません。日計表、会計収納などではクレジットカード、スマホ決済に対応していないとどうしようもありません。

当院で使っているレセプトソフトは、日医のOrca(Linux)ですが、一日も早いクレジットカード、スマホ決済対応が望まれます。

2021年4月28日(水) マイナンバーカード

昨日、マイナンバーカードを受け取りました。運転免許証で本人確認、パスワード2種類設定後、すぐにゲットしました。

これで、健康保険証、運転免許証などが統一できるらしいので、便利になるハズです。

次にマイナポイントをいただこうとしましたが、これは複雑で、どうやら『決済サービス』に入る必要があるようでした。QRコード決済の『FamiPay』に入り、ゆうちょ銀行から何とかチャージに成功。ここまで1時間かかりました。

次にマイナポイントをいただくために、スマートフォンにマイナポイントアプリをインストール。アプリにマイナンバーカードを読ませようとしましたが、難航。1時間粘りましたが、結局→ダメ!

ひどく疲労しましたので、本日は中止。明日再チャレンジ予定に。

その後、郵便局の端末で何とかOKになりました、あ~、疲れました。

こんな複雑な仕組みを老人が理解して、キチンと操作し、マイナポイントをゲットするのは至難の業です。

2021年4月13日(水) ゴーギャン

私は美術館が好きで、よく行きます。大作は苦手で、『自分の部屋に飾るとすれば』という視点で絵画を見ます。好きな画家はモジリアーニです。クリニックの自分の部屋にもモジリアーニ展で買った複製画を3枚かけています。

しかし、私の通常の視点ではありませんが、 大作でとても部屋に飾ることはできない絵で1枚印象に残っている絵があります。ゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』だけは別格です。ボストン美術館所蔵なので現物は見たことがありません。

画集、ネットで見て、惹かれました。初めて見たときギクッとして、その後思い出しては見ています。現在私は71才で、子ども時代、学生時代、若者時代、中年時代、前期高齢者時代を経験し、過去を振り返りながらこの絵を見ると、意味もなく泣けてきます。

ゴーギャンがこの絵を描いた時点は、『愛娘アリーヌを亡くしたほか、家から立ち退きを余儀なくされ借金を抱えた上に健康状態も悪化するなど、失意のどん底』(出典:Wikipedia)だったとか。

巨大な宇宙空間や時間から見ると、地球や人間の一生などチリほどの大きさや一瞬と思える時間でしかないものの、ひとりの人間の一生は、重くて、辛くて、儚くて、寂しくて、楽しくて、、、。