子宮がんは何歳くらいから注意すべきですか?
子宮は入口の子宮頚部と奥の子宮体部に分けられ、頚部から子宮頚がん(70%)、体部の内膜から子宮体がん(30%)が発生します。
子宮頚がんはHPV(ヒト乳頭腫ウィルス)というウィルスによって引き起こされるとの考え方が一般的です。これは性行為によって感染することが多く、若年女性でも例外ではありません。今後20才代の子宮頚がんの多発が予想されています。
地方自治体による子宮頸がん検診は20才以上の方が対象になることが多いようです。子宮頚がんは比較的発見しやすく、検診方法も簡単です。積極的な受診をお勧めします。子宮頚部の粘膜内にとどまっている時期までに発見し治療をおこなえば、ほぼ100%の治癒が望めます。
子宮体がんは閉経後の高年者に多いのですが、最近はもっと若い未妊女性や長期の月経不順のあった女性にも多発しています。子宮体がんははっきりとしたがんになる前から出血(褐色の帯下も含む)の症状が出ることが多いので、不正出血がある場合は必ず検査を受けましょう。