産婦人科で妊娠2ヶ月といわれました。初めての妊娠で何もかもわかりません。まず、何からどうしたらよいのでしょうか?
妊娠おめでとうございます。2回目以降の妊娠の方では前回の経験がありますのであまり不安はないものですが、妊娠をはじめて経験される方はさまざまな不安を感じられることが多いものです。妊娠初期での注意点をまとめてお話させていただきます。
(1) まずどこで妊婦健診をうけて、どこで分娩するかを決めることから始まります。妊娠の経過を診てもらう施設と分娩する施設は同一のことが望ましいのですが、里帰り分娩やその他の都合などで必ずしも同一とは限りません。ご家族でご相談の上、分娩場所を決めましょう。健診を行う施設以外の別の施設で分娩される場合は必ず早めに分娩される施設に連絡して、分娩予定日を言って分娩予約を取っておく必要があります。
(2) 定期検診は一般的には、流産が多い妊娠初期は2週間おき、その後は4週間おき、妊娠7ヶ月からまた2週間おき、10ヶ月に入ったら毎週となります。さらに診察所見によっては健診間隔がもっと頻繁になることもあります。健診時に「次回はいついつ」と決められた健診間隔はもちろんきちんと守る必要があります。
(3) 妊娠3ヶ月になって心拍動がはっきりと観察され、分娩予定日も確定したら母子手帳の交付を受ける必要があります。ちなみに広島市では保健センターで交付していますが、地域によっては区役所、市役所、町村役場で交付しているところもあります。母子手帳には名前は何も書いてないものを交付されますので、入籍がまだの方であっても今の段階で旧姓を鉛筆で記入しておき、新姓となった時点で消しゴムで消して書き換えることも出来ます。母子手帳を受け取ったら妊娠中の注意点が記載してありますので、全ページに目を通し、必要事項を記入しておきましょう。
(4) 妊婦さんを対象とした母親学級(一部父親学級も)を保健センターや分娩される施設で行っていますので、スケジュールを確認しておき、必ず受講し、妊娠中の注意点、用意するもの、分娩の仕組み、入院のタイミング、産後のいろいろなどをそれぞれの時期にしっかりと理解するようにしましょう。
(5) 診察時間外に緊急事態が発生した場合(例えば大量出血、早い時期での陣痛や破水、極端な腹痛など)、どのような方法で、どこへ連絡したらよいのかを確認しておきましょう。また、ご自分ひとりのときに緊急入院となる場合もありえますので、ご主人やご家族への連絡方法もあらかじめ相談して決めておくことも大切です。その際あわてないように、保険証、診察券、母子手帳をひとまとめにしておき、さらに緊急入院時に持参するもののメモを用意しておけばいざというとき役立ちます。