Question  突然ですが、8月ごろより性行為度に細菌性膣炎を繰り返しています。他の病院にかかっていたのですが、性病検査は陰性で、予防としては体力をつけるしかないと言われています。そのような中で、繰り返す原因菌を調べて治療が可能な場合もあると耳にしたのですが、そちらの病院でそのような検査は可能でしょうか?  Cat

Answer  膣の中には『乳酸桿菌』といって、白いヨーグルトのような酸性のおりものをつくる菌がいて膣の中を酸性に保っていて、病原菌が膣の中に侵入するのを防いでくれています。

 この『乳酸桿菌』が『様々な球菌(雑菌)』に置き換わった状態を『細菌性膣症』と言います。

 この原因の多くは、精液、性行為によることがほとんどです。性生活が盛んな若い女性は多かれ少なかれ同様の状態になっています。この『細菌性膣症』は必ず治療しなくてはいけない明らかな病気とは言えないので、気にしないことが一番だと思います。

 訴えられる症状は『おりものの色の変化』『おりものの悪臭』『膣内外の痒み』などがあります。

 抗生剤の膣錠を膣内に挿入することで治療は可能ですが、一時的に膣錠で治療しても、また精液、性行為によって『細菌性膣症』が発症します。

 おたずねのように『体力をつけて予防』はできないと思います。また、原因菌を特定することはできますが、再発予防に役立つとは考えられません。